08年08月 : 好かれる私・・・
記入者:湯坐麻里子
さて,「好かれる私」とは,また,大きく出たなという表題である。
として,何に好かれるかといえば,「蚊」である。
0型は蚊によく刺されるというが,本当にその通りで,私ほど蚊に刺される人はいないのではないかと本気で思っている。それは,「鈍いからだ」と言われるのかもしれず,それも一理あるのだろうけど,とにかく刺される。
京都にいるとき,「床」(京都の夏の風物詩)で飲み会をしたことがあるが,そのときも数カ所刺され,風流も何もなかった(隣にいたおっさんは全然刺されず,「そりゃあ,おっさんの血より,私の血の方が美味しいのでしょう」とお高くとまっておいたが,内心はまずくていいから痒いのは嫌だと思っていた)。
先日も,帰宅しようと事務所から出る直前,猛烈に足が痒くなり,「まぁ,でも事務所に蚊がいたら朝から刺されてるよね」と思ってそのまま事務所を出たら,帰り道痒いこと痒いこと,家に着くまで延々かいていた・・・
尚,こういうとき,私には「忍耐」という文字はなく,痒いと延々掻いているし,その他ニキビができたりしても絶対触らずにいられず潰す性分である。よって,蚊に刺された箇所は須くカサブタができている。
一体,何カ所刺されているのか,数えてみると,右足だけで24カ所のカサブタがあった。大人の女性の足とは到底思えない姿である。
さらに,私の特徴として,なぜか,よく「まぶた」を刺される。以前,大学の先輩(男)と行く予定だった日にまぶたに刺されてとんでもない顔になり「まぶたを蚊に刺されたからキャンセルします」と言ったら,「俺と行きたくないなら初めからそう言えばいいのに」となかなか信じて貰えなかったが,本当によく刺されるのである・・・
さて,仕事中も真面目そうな顔をして説明したりしているが,その途中も実は足で足を掻いていたりすることもある。まぁ,最近は,ウナクール(私にはこれが合っている)を持ち歩いているので,常に掻いているわけではないが,話している内容と,掻いている行為に落差があって,いつもながらの三枚目だなぁと思う。
08年08月 : 湯坐麻里子はやはり女性弁護士であった・・・
記入者:湯坐麻里子
私は,はっきり言って女性らしいタイプでは全然ないと思う。別に見た目がおっさんだというわけではない(と思う)が,「おばはん」というよりは,「おっさん臭く」になっていくタイプだろう。性格もサバサバしていると言われることが多いし,「男兄妹がいるでしょう」とよく言われる。
しかし,生物としては,女性なので,「女性弁護士」として扱われ,「女性の弁護士だから気持ちが分かってもらえるかと思って」と,相談に来られる方が相当数おられる(最近特に増えてきた)。
私の本心を言うと,実は,「まぁ,男ではないから,男よりは,女性の気持ちを理解しやすいとは思うけど,私って,女らしく生きてるタイプじゃないし,期待される程共感することができるているかはどうかは疑問だなぁ」と思っていた。
でも,最近,色々な事件を担当していて,また,過去を振り返ってみて,特に,家事事件(離婚事件等)やセクハラ事件等を考えると,確かに,女だからこそ,もしくは,自分も同じような経験をしているからこそ,こういうことを思いつくし,書けるんだろうなぁと今更ながら納得するようになった。
弁護士というのは,別に依頼者の言う通りの話だけを主張したり書面にしたりしているわけではない(いや,たまに,そういう弁護士もおられるけど)。依頼者のこだわっているポイントが必ずしも法的に重要とは限らない。むしろ,重要でないことが多いとさえいえる。
だから,少しでも,依頼者の方の主張が通るようにする為に,裁判や調停ではここがポイントになってくるだろうという見通しを立てて,「この点については,事実関係はどうですか」「この点は弱点になってきますけれどどういう説明をしますか」等々,依頼者から引き出すべきポイントを常に考えながら聴き取りをしている。
として,同じような経験をしているからこそ,ここがキーになってくるだろうというアタリをつけて聴き取りができるような気がする。
さらに,聴き取りをした内容をどのように構成して,書面化するか,また,口頭で主張するかも弁護士の仕事であるが,非常にありがたいことに「よく私の気持ちをきちんとまとめて表現してくださいました。ありがとうございました」と言われたことが何度もある(というより,だいたい言われる)。
と,改めて考えると,今まで,「女性弁護士」として扱われることに正直違和感があったが(なぜなら,冒頭に書いたように自分自身では自分のことをおっさんだと思っているから),まぁそれはそれで正しい評価のような気がしてきた。
としても,やはり,おっさんであることには間違いなく,これからもしっとりした雰囲気もなく,私自身はダハハと笑いながら生きていくことだろうと思う。
08年07月 : クーラーの使用についての朗報
記入者:湯坐麻里子
7月はなぜか証拠調べ(証人尋問)が重なりに重なり,日々忙しいというか落ち着かず,随分久しぶりのコラムである。
さて,今は夏である。暑い・・・
もっとも,福島(といっても,白河・西郷)の夏は京都の夏に比べてはるかに過ごしやすい。京都は盆地なので,本当に蒸し暑い。なんとなく,水蒸気が目に見えるような気がする程にモイスチャーである(かといって,肌が潤った感じもしなかったが)。一方,こちらは,暑いといっても,朝晩はかなり涼しく,油断をすると風邪を引きそうなくらいである。
とはいえど,夏だから暑いのは暑い。昼間はそれなりに暑いのでクーラーをつけている。として,このクーラー,同じ職場にクーラー好きな人と嫌いな人がいると厄介である。として,私の相方(聖史弁護士)は,クーラー嫌いで私はクーラー好きで相性が悪い。
私が事務所にいるときはクーラーの設定温度を下げ,聖史弁護士が帰ってくると温度を上げ,という具合である。しかも,私の席はクーラーの風が届きにくいらしく明らかに彼の席よりも暑い・・・
地球の温暖化対策として,クーラーの設定温度を下げるよう言われているのはよく承知しているし,私も過度にクーラーを使おうとは思っていない。が,私は,暑いと本当に仕事が進まない。でも,それって,贅沢病なのかと思っていたが,先日,インターネットで,「室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ずつ低下する(だから,単に設定温度を上げるだけでなくて,換気や風通しを考えつつクールビズを実施すべき)」というニュースを見て,いたく感動した。今後は,後ろめたい気持ちにならずにクーラーを使えると思うと本当に心が軽くなるニュースであった(勿論,過度に使うつもりはないが)。
余談だが,先日,裁判所の書記官さんと話していたら,書記官さんの法服(黒い服)は大層暑いらしい(裁判所のクーラーの設定は28度である)。
書記官さんというのは,裁判官の前の机に座って,裁判の進行や尋問の内容を記録したりしているのだが,暑くて仕方がない状態でも淡々と仕事をこなさなけれなならないのだから本当に大変だ,というか,私には絶対無理な仕事だ。
裁判官の法服は絹製だが,書記官さんの法服は化繊だという噂をきいたことがある。噂が事実だとしたら,比較的ラフな格好をしている弁護士と絹の法服の裁判官は涼しいけれど,書記官さんだけが暑いわけで,随分気の毒な気がする。
08年06月 : ドクハラ?・・・さらに弁護士として
記入者:湯坐麻里子
先日,とある病院に行きとある医師の診察を受けた。
この医師,初めからえらくぶっきらぼうな態度であり,到底質問したり相談できる雰囲気ではない。
しかし,あまりそういうことは気にしない私が一つ質問したところ「そんなことは分かりません。それが分かったらノーベル賞ものです」との回答であった。
「それが分かったらいいのですけどねぇ」的な言い方であれば,私も「あぁそうですか。先生でもお分かりにならないんだから仕方がないですねぇ」とのどかに終わるのだが,この医師の対応は,不安に思う患者の気持ちなど全く思いやる気持ちがない,見下したような物の言い方であった。
その他,色々あったのだが,自分の診察の場面なのであまり細かく書くのもなんなのでここでは書かない。ちなみに,この医師,看護師さんに対してもえらく横柄な物の言い方であった。
変な話だが,「この医者が医療過誤を起こしたという事件がきたら絶対徹底的に戦ってやる!」と戦闘意識がムラムラ湧いてくるような医者であった(としても,さすがに自分が診てもらった医者を相手に訴訟はできないだろうけれど)。
ドクハラという言葉も結構定着している昨今,「いやぁ今時珍しい医者だなぁ」と驚いたが(はっきり言うと,京都ではお目にかからなかったタイプだ),医者であろうと,社長であろうと日常的にやりあうことことが求められている為にちょっと鍛えられている私ですら,すこし傷ついた気持ちになったのだから,その他の患者さん達は果たしてこの医者と接してどういう気持ちになるのだろう。被害者は多いのではなかろうか。
として,弁護士と医者はよく比較される。
弁護士も弱った人と接することが多い仕事だ。私は自分としては,近寄りがたいと思われないように心がけているつもりだが,改めて,この医者のように私のところに来てさらに傷つけられる,ということがないよう心がけなければならんと思った次第である。
08年06月 : お金がない私・・・ セールスの電話から
記入者:湯坐麻里子
事務所で仕事をしているとき,また,家にいるときに,時たまセールスの電話がかかってくる。
セールスの内容は,保険やマンション,インターネットの関係(内容を真面目にきかないのでよく分からない)等様々である。
ダイレクトメールは開封するか否か私の自由なので大して気にならない。しかし,電話は,私の時間を食ってしまうので本当に迷惑である。
皆さんと同様,私もはっきり言ってとても忙しい。
日中は,仕事の電話やら裁判やらで落ち着いて書面仕事ができず,その為,事務所でやりきれない仕事は家に持ち帰ってやってやったり休日出勤している状態である。一方,当然,私も普通の人間であり,24時間弁護士であるわけではないので,仕事をオフにする時間も必要である。
特に事務所にいる間は,仕事に全力を費やしたいと思っているのに,セールスの電話で遮られると,「仕事の時間を奪われた」という思いと同時に,ひいては,「仕事がすすまないので依頼者の皆さん全員にとっても損失」だという思いが強く怒り度大である。
このような状況で過ごしているのに,なぜにセールスマン(ウーマン)は,無情にも非情にも,いや,非常識にも,仕事中に事務所に電話してきたり,家で食事をとっている時間に自宅に電話をしてきたりして,自分勝手に物を売り込んでくるのだろうかと本気で腹が立つ。はっきり言って「他人の時間の邪魔をしても平気」という時点でその業者は大嫌いだし,電話をかけてきた業者とは意地でも契約しない!と思っている(たとえ,やせ我慢になってもそういうときの私の意思はとても固い)。
と怒り狂っている私だが,セールスの電話に対して超無愛想な対応をしているのかといえばそうでもない。「いやぁすみません。興味はないので結構です。お仕事大変ですね」と妙にへりくだっていることが多い。というのは,相手が自宅や事務所の電話番号を知っているということは恐ろしいことなので,とにかく恨みを買うことがないようにと気を遣ってしまうのだ。こういうところは,たとえそれが不合理なことであっても「人の恨みというのは恐ろしい」と実感している弁護士ならではの感覚だろうと思う。
と,先日,マンションのセールスの電話が事務所にかかってきた。
セ「先生,財テクとしてマンションのオーナーになりませんか?」
M「いえ,私は貧乏なので結構です。」
と答えると,なんと,セールスマンは「いえいえ,お金が無い人でも割安の分割で購入することができます」と切り返してきたではないか。
別に,セールスマンにどう思われようとかまわないのだけれど,見ず知らずの他人に「お金が無い人」と言われるとは・・・ 「貧乏」を「お金が無い人」と言い換えたところは「セールスマンとしての才覚」と評価すべきことなのかもしれないけれど,「商売=おだててなんぼ」という感覚の私は大層驚いてしまった・・・







